Scrum Regional Gathering Tokyo 2013 セッション概要

Day 1

■ Track A (Room A+B+C)

1A-1 Jurgen Appelo ユルゲン・アペロ
10:00-11:10 “Agile Management – Learning From Software Development” [ENGLISH] (通訳付)
(70 min.)  
  マネージャーであれば「組織は複雑適応系(complex adaptive system)である」ということを理解していると思う。しかし、組織を実際にどのように管理するのがよいのかは理解されていないのではなかろうか。複雑系思考によると、単一の観点より、時に相矛盾する多様な観点を持っていることに価値があるという。継続的な改善には、予測や適応だけでなく、探検が必要である。また、ほとんどのイノベーションは、外適応、すなわち既存のアイデアを新しいコンテキストに適用しようとしたときに生まれるという。21世紀のビジネスマネジメントには、複雑性への対応方法を理解することが必須といえる。本講演では、アジャイルマネジメントが意思決定をどのように改善するのか、そして、マネージャーがソフトウェア開発者から学べる事は何かを説明していく。

[講演者]
Jurgen Appelo ユルゲン・アペロ
オランダの実業家、講師、トレーナー。ヨーロッパ・アジャイル・リーン・ネットワーク共同設立者。2008年に開始したブログ NOOP.NL はアジャイルマネジメントから、ビジネス改善、自己啓発、複雑系理論まで広い分野をカバーして多くの読者を獲得する。2011年、アジャイル系出版として数々の名著を持つ Addison Wesley の Mike Cohn Signature Book シリーズで出版した ”Management 3.0” が世界的に大きな反響を呼ぶ。2012年には電子小冊子 “How to Change the World” を出版した。Scrum Gathering Shanghai 2012, Agile 2012 ほか講演多数。

1A-2 James O. Coplien ジム・コプリエン
11:20-12:30 “Buy or Build: where did your agile come from” [ENGLISH] (通訳付き)
(70 min.)  
  デンマークには「アジリティ」という、訓練された犬によって行われるスポーツがある。その訓練と血統に関する研究論文には、アジャイルソフトウェア開発と似通った点がいくつかある。「日々行われる優れた実践行動(プラクティス)は、トレーナーによって行われているというよりも、チームとして行われている」。現在のアジャイル普及への道は、アジャイルの理念(イデオロギー)を習得したことを認定することに重きが置かれていたり、いくつかの理念をより上位の理念の傘の下にまとめただけで、緊急に軌道修正が必要だ。本講演では、(トヨタの)カイゼンに根ざしたアプローチで、スクラムや一般的なプロセス改善について考えていく。そして、アジャイルの認定において事実や知識をベースとした計測方法から、よりアジャイルな認定方法に移行するとはどういうことかを説明する。そして最後に、ゲームを使った内観的かつ実験的な取り組みについて紹介する。そして、認定やテスト重視のアジャイルに対する事実と知識をベースにした学習方法から、ゲームをベースとした内観的かつ試行的な取り組みへの移行についても紹介する。

[講演者]
James O. Coplien ジム・コプリエン
AT&Tベル研究所在籍時に行ったボーランド社での開発事例(Borland Quattro Pro for Windows study)は、初期のスクラム成立に影響を与えた。ジェフ・サザーランドとの親交が深く、2011年のスクラムガイド改訂にも関わる。建築家クリストファー・アレグザンダーのパターンランゲージをソフトウェアへの適用を始めたヒルサイド・グループをケント・ベックらと設立したことも有名。よいソフトウェア開発組織をパターン化した「組織パターン」が有名。現在、スクラムについての「スクラムパターン」の構築を進めている。
主な著作 “Organizational Patterns of Agile Software Development” Prentice Hall(2004), “Lean Software Architecture for Agile Software Development” Wiley(2010)。

1A-3 Laszlo Szalvay ラズロ・サルベイ
14:00-14:45 The secret sauce of Innovation [ENGLISH] (通訳付き)
(45 min.)  
By distilling the experience of dramatically successful innovators,
Laszlo Szalvay has identified five steps that every organization should adopt and make part of their DNA. Combining Agile concepts with a new approach to innovation, companies are able to create surprising breakthroughs in new product creation and development. Using wide ranging examples, interactive exercises and an engaging discussion style, Laszlo will give every participant insights that can be immediately applied to re-invigorate and nourish product innovation.

大きな成功を収めたイノベーターたちの経験から、組織がDNAの一部に取り込むべき5つのステップが明らかになった。アジャイルのコンセプトとイノベーションへの新たなアプローチを組み合わせることで、企業は新製品の創出と開発において驚くべきブレークスルーを行うことができる。幅広い具体例を示しながら、インタラクティブなエクササイズとディスカッションを行っていく。本セッションで得られる知見は、プロダクト・イノベーションの再活性化と促進にただちに活かせるだろう。

[講演者]
CollabNet, Inc.
VP of Scrum Business
Laszlo Szalvay is one of the foremost Scrum experts in the software industry. At CollabNet he oversees the company’s global Scrum business, helping organizations adopt and scale Scrum-based initiatives to drive productivity and quality improvements. He creates engagement frameworks to forge lasting Agile-process transformations at customer sites, using a personal approach to teaching and implementing Lean/Agile/Scrum processes as a means of achieving greater IT agility. He is expert at leading successful distributed Agile environments (usually with an Indian or Chinese offshore model), and addressing cultural nuances, replication issues, and capital and headcount resource requirements. Prior to CollabNet, Szalvay co-founded and led operations for Danube, a leader in Scrum tools and training, before it was acquired by CollabNet. He is an active industry thought leader, having written and contributed hundreds of articles, presentations and blogs on improving software delivery through Scrum. Since mid-2010, Szalvay has traveled more than 380,000 miles throughout Europe, Asia and the Americas, working with CollabNet customers and partners to gain a unique perspective of the complexities and success strategies of a globally distributed software organizations.

1A-4 Yoshiyuki Ueda 上田善行
15:00-15:45 アンチファクトリー:アジャイル/スクラムによる顧客と開発チームの至高体験
(45 min.)  
  ITアウトソーシング業界は長い間、大量生産可能な「ソフトウェア開発工場」を如何に拡大するかに苦心し、 顧客と開発者を断絶させ、開発チームの素晴らしいアイデアよりもドキュメントに書かれた仕様を優先しているのである。結果的に完成したソフトウェアはビジネスが求めた価値を生み出さず、プロジェクトに参加する全てのプレイヤーが疲弊する状況が散在 。 アジ ャイルソフトウェア開発に特化したグローバル企業であるCi&Tの事例を基に、スクラムによる顧客と開発チームの新しい関係が如何にこの状況を打破するかに迫る。
  [講演者]
Yoshiyuki Ueda 上田善行
Ci&Tアジア太平洋地域ビジネスディレクター。
同社のアウトソーシングサービスを通じ日本国内の更なるアジャイル普及にコミットしている。1年の大半を日本と中国で過ごし、料理の腕前とお酒には自信がある。

1A-5 Mitsuharu Sugiyama 杉山 光治
16:00-16:45 スクラム・スタートアップ 〜スクラム導入の勘所と事例紹介〜
(45 min.)  
  あなたは、どのようにScrumを導入しましたか? もしくは、どのようにScrumを導入しようとしていますか? Scrum導入の成功要因となり得るのは、何だと思われますか? 例えば…

  • 国内でもスクラムの導入事例が増えていることを、レポートや統計などから説明する。
    「流行ってるようだから、やってみましょう…」
  • スクラムとウォーターフォールのメリットとデメリットを比較する。
  • 啓蒙的な寓話や例え話を使って説得する。
  • 上司に懇願する。部下に無理矢理やらせる…

他に方法はないのでしょうか?
周囲の人々を新しい事に取り組ませる、つまり人を変化させることは 非常に難しいことです。
本講演ではスクラム導入の勘所とその事例紹介から、“スクラムのはじめかた”をお話させて頂きます。

  [講演者]
Mitsuharu Sugiyama 杉山 光治
株式会社豆蔵 ビジネス・ソリューション事業部 チーフ・コンサルタント

1A-6 Interactive Dojo-style Panel インタラクティブパネル
17:00-18:30 達人に聞きたいホントのところ
(90 min.)  
  「ぶっちゃけどうなんですか?」みんな知りたいホントのところ。スクラムコーチや実践者の方々に聞いてみるのが一番です。本セッションでは講演を聞くのではなく、より身近な自分ごととしての課題を”達人”に聞いてヒントをもらうことができます。
大部屋の各所にそれぞれ特徴をもった”達人”がいますので、自分の立場に近いところで濃密な質疑をしてもよし、色々な方の意見を聞いて回るもよしのセッションです。ぜひご自分のもやもやを解決してください。

[パネラー]
Ryutaro Yoshiba 吉羽 龍太郎
Ryuzee.comの人。Agile Coach / Certified Scrum Professional / CSM / CSPO / Microsoft MVP for Visual Studio ALM. アジャイル開発導入支援、プロセス改善支援が仕事。

Takuo Kimura 木村 卓央
株式会社アットウェア サービス創生事業部 アジャイル推進室 アジャイルコーチ。
スクラムギャザリング東京2011コンテンツ委員、スクラムアライアンスリージョナルギャザリング東京2013実行委員、アジャイルサムライ読書会横浜道場主催、スクラム道スタッフ
アジャイルコーチとして、アジャイルを導入したい会社へ赴き、アジャイル開発プロセスの導入のお手伝いを行なっている。
Certified Scrum Master / Certified Scrum Product Owner
twitter @tw_takubon
facebook https://www.facebook.com/kimura.takao

Yusuke Fujisawa 藤澤 悠介
大学在学中のアルバイト(ISAPI/ASP のプログラマー)からキャリアスタートし、約 10 年間の個人事業主時代を経て現職。慶應大学理工学部機械工学科卒。Java/Scala を中心に、エンタープライズ系の技術コンサルティングやスクラムマスターとしてチーム支援、研修講師で活動中。特に、超上流から最下流まですべてを守備範囲とするアジャイルコンサルティングに強みがある。3女1男の父として家庭内ではプロダクトオーナーを務めている。

Kaz Takahashi 高橋 一貴
ヤフー株式会社 技術支援本部所属、アジャイルコーチ。ヤフー黒帯認定制度 黒帯(アジャイル開発)。当イベントの実行委員。Scrum Gathering Tokyo 2011 実行委員長。
ヤフーの専任アジャイルコーチとして、現場のコーチング、組織のリーン/アジャイルマインド普及に取り組んでいる。
Certified Scrum Professional / Certified Scrum Master / Certified Scrum Product Owner
Twitter: @kappa4
Facebook: http://www.facebook.com/takahashi.kazuyoshi

Kazuya Sakakiyama 榊山 和也
ヤフー株式会社 コンシューマ事業カンパニー 開発本部 開発3部 開発4
2007年ヤフー株式会社入社。Yahoo!占い、Yahoo!ゲームなどエンタメ&コンシューマサービスのプロジェクトにてスクラムマスター&開発者を経験。現在はYahoo!ゲームのプロジェクトにてスクラムマスターを担当しています。「スクラムマスターとしてチームがアットホームに超生産性を実現するために日々奔走しています!」

Mitsuharu Sugiyama 杉山 光治
株式会社豆蔵 ビジネス・ソリューション事業部 チーフ・コンサルタント

Etsuo Yamada 山田 悦朗
株式会社豆蔵 ビジネス・ソリューション事業部 コンサルタント
専門分野は、プロセス改善、標準化支援、PM教育、アジャイル適用支援。
SI企業にてシステム開発に従事。製造、流通、金融など複数のプロジェクトにおける開発、リーダー、PMを経験。
豆蔵では、CMMIによるプロセス改善や、PM講座、アジャイル講座の講師、アジャイ適用支援を行っている。
PMP、認定プロダクトオーナー、認定スクラムマスター、スクラム道メンバー。
twitter @e_mumble

Ken Matsumoto 松元 健
株式会社バンダイナムコスタジオ コーポレート本部 プロジェクトマネジメント課 スクラムマスター
業務用・家庭用・携帯ハードにおいて10年程度、開発業務を受け持つ。
その後の数年間、複数の現場改善並びに経営支援を経て現職に異動となる。
現在は前記活動の組織化を行いつつ、自ら変化し続けることが「ふつう」である組織の在り方を探求中。

Takashi Imagire 今給黎 隆
グリー株式会社エンジニア。CSM。博士(科学)。
ソーシャルゲームのサービス開発・運用改善を経て、GREE BootCamp 運営として社内教育に従事。
個人の活動として、スクラム道メンバー、Scrum Boot Camp 講師、CI Boot Camp 主催

■ Track E (Room E)

1E-3 Interactive Panel インタラクティブパネル
14:00-15:45 How to introduce Scrum into our organization スクラム組織導入入門
(105 min.)  
  スクラムはやってみた。効果もわかってきた。ではこの取り組みをどうやって周りに伝えたら良いのだろう?
自分たちの取り組みを理解してもらい、実践し、組織文化へ根付かせていくために出来ることは何でしょうか。既に組織への導入を始めている4社の事例を参考に、ご自分の会社への働きかけの方向性、最初の一歩へのヒントをぜひつかんでください。

[パネラー]
NECビッグローブ株式会社 安西剛氏
サービス開発本部所属。
アジャイルコーチ、スクラムマスター、チームメンバーとプロジェクトによってロールを変えながら、チームの視点でのアジャイル推進役として、組織のアジャイル化に邁進中。
アジャイルを使って、組織としてのボトルネックをできるだけ少なくし、「自分とチームが成長して高い価値を提供する」ことだけを考えて働ける組織を目指している。

株式会社NTTデータ 柴山洋徳氏
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
R&Dスペシャリスト/プロジェクトマネージャ。ミドルウェア開発のエンジニア、プロジェクトマネージャを経て、現在は、CCPMの普及展開に従事。近年は、Scrumの全社的な組織導入、グローバルグループ会社への展開およびScrum導入プロジェクトのコーチングなども行っている。

株式会社バンダイナムコスタジオ 松元健氏
コーポレート本部 プロジェクトマネジメント課 スクラムマスター
業務用・家庭用・携帯ハードにおいて10年程度、開発業務を受け持つ。
その後の数年間、複数の現場改善並びに経営支援を経て現職に異動となる。
現在は前記活動の組織化を行いつつ、自ら変化し続けることが「ふつう」である組織の在り方を探求中。

ヤフー株式会社 小野澤興平氏
モバイル事業部企画部等を経て、現在は開発促進部プロジェクト支援 リーダー。自立分散型行動が当たり前に存在する「自己組織化」をモットーに、アジャイル開発を含む開発プロセス、PMO的支援など策定・促進する他、社外ではNPO法人日本ファシリテーション協会会員として活動している。

1E-5 Atsushi Kon-no 今野 睦
16:00-16:45 あなたのプロジェクトでは、アンドンを引けますか。
Smalltalkという源流に学ぶ
— 僕だってCoplienの話を聞きたいよん —
(45 min.)  
リーン、スクラムと日本で生まれた生産方式が逆輸入され、適用されています。
しかし、なにか大切なものが輸入されてきていないように思えます。
一方、XP、SCRUMはSmalltalkを源流としていることが知られていますが、Smalltalkについて知っている方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。
本講演ではSmalltalkとアジャイルの接点について概説し、真のアジャイルの姿を考察いたします。

[講演者]
Ph.D. Atsuhsi Kon-no 今野 睦
グロースエクスパートナーズ株式会社
IPA ITアーキテクト委員
OMG OCEB認定インストラクタ

■最近では、診療情報のビッグデータの活用について調査しつつ、高度医療機器のパッケージ開発に従事。
■著書(監修、共著)や訳書(監訳、共訳)に
・JUnitによるテストファースト開発入門(ソフトバンク、2004)
・入門オブジェクト指向設計(ソフトバンク、2004)
・アジャイル開発手法スクラム(ピアソンエデュケーション、2003)
・ペアプログラミング(ピアソンエデュケーション、2003)
など60数冊、他に多くの雑誌記事がある。

1E-6 Hironori Washizaki 鷲崎 弘宜
17:00-18:30 スクラムの実践現場でのよいやり方を形式知にしよう!~ パターンマイニングワークショップ
(90 min.)  
  スクラムは1995年の発表以来、徐々に進化し、様々な考え方やノウハウ、周辺のアイディアを取り込みながら成長し現在に至っています。実際に皆さんが体験した課題や解決のアイデアを、少しずつ、他の人からも見える形にしていきませんか?

パターンとは、皆さんが現場で体験した、実際の課題に対するうまい解決方法を繰り返し利用可能な形式知として記述する手法の一つです。スクラムを現場で行う上では、メンバーやマネージャーの戸惑いや過剰な期待、時間やリソースの欠如など、多種多様な課題があり、そのなかで、うまくスタートさせるためのアイデアを振り絞って一歩一歩前に進まれているのではないかと思います。

勉強会や飲み会などで話をしていると、そういったうまくいったアイディアやノウハウについて、意外と他の人も同じ道を通っていた、なんてこともあると思います。それを文書に残すのがパターン化の第一歩です。

パターン化のコツは、表面的な解決方法のみに囚われず、どのような状況でどのような課題を扱ったのか、なぜそれでうまくいくのか、をきちんと考えて、本質を探ることです。それはまた、類似した課題や解決の可能性を気付かせて、パターンがパターンを産むサイクルに繋がります。

本セッションでは、参加型のワークショップ形式で、実際に皆さんの体験からパターンを発掘する「パターンマイニング」を行い、そのコツを掴んでいただきたいと思います。コツさえ掴めてしまえばしめたもの、あとはご自身や職場で広げていただけます。実際、今 ScrumPLoP といった集まりを中心にスクラムをパターンにより捉え、発展させていくことが行われつつあります。皆さんの体験やアイデアを持ち寄って、カタチにしましょう!

[講演者]
鷲崎 弘宜(Washizaki Hironori)
早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所所長・理工学術院准教授、国立情報学研究所客員准教授。博士(情報科学)。再利用と品質保証を中心としたソフトウェア工学の研究と教育に従事。他の活動に、情報規格調査会SC7/WG20主査、日科技連SQiP研究会運営小委員会副委員長など。著書に『ソフトウェアパターン』(近代科学社)、『ソフトウェアパターン入門』(ソフトリサーチセンタ)、『ソフトウェア品質知識体系ガイドSQuBOK Guide』、訳書に『演習で学ぶソフトウエアメトリクスの基礎』など。

■ Track F (Room F)

1F-3 Jurgen Appelo ユルゲン・アペロ
14:00-16:00 Let’s Help Melly (Changing Work Into Life) [ENGLISH][日本語質疑応答サポートあり]
(120 min.)  
  Many people in the world don’t really like their jobs. And most organizations are not healthy. They are badly prepared for increasing complexity and changing environments. Most managers know that organizations are complex systems. But few understand what that means for the way organizations should be managed. Complexity thinking suggests that we should seek a diversity of conflicting perspectives. It explains that organizations need experimentation, not just adaptation. And it says that most innovation happens by stealing and tweaking existing ideas to fit a new context. Ultimately, what organizations need is a “management workout”. A number of simple practices that make employees happy and the organization healthy, and which satisfy the rules of complexity thinking.

メリーを助けよう(仕事から人生へ)
自分の仕事が心から好きだという人はほとんどいません。そして健全な組織というのも少ないものです。ほとんどの組織は、日に日に増す複雑さや変わりゆく環境に対して準備ができていないのです。多くのマネージャーは、組織が複雑なシステムであるということを知っています。それにもかかわらず、このことが組織マネジメントのあるべき姿にとってどんな意味を持つか、理解している人は少ないのです。複雑性思考は、私たちに相入れない意見の多様性を求めよと提言します。そして組織には、適応することだけでなく、その有効性を調べるための実験が必要だとも言っています。そしてまた多くのイノベーションは、盗んだ既存のアイディアをコンテキストに合わせてちょっと変えることによって生まれるのだとも言っているのです。結局のところ、組織に必要なのは「マネジメントの練習」だ。数々のシンプルなプラクティスが従業員を幸せにし、組織を健全にします。これがつまり複雑性思考の法則なのです。

[講演者]
→基調講演参照

[質疑応答翻訳サポート]
前川哲次氏

1F-6 James O. Coplien ジム・コプリエン
16:00-18:30 Beyond certification to Kaizen with ScrumKnowsy [ENGLISH][日本語質疑応答サポートあり]
(120 min.)  
  Scrum isn’t about a one-time stamp of approval but about ongoing Kaizen mind. In this workshop we’ll play Scrum Knowsy ― a serious game that will help your team work towards better Scrum practice. Learn to use Scrum Knowsy to build team alignment in a playful environment. Learn how to use Scrum Knowsy to compare yourself to industry experts in Scrum, and to take ownership of your own Scrum direction.

You’re encouraged to attend together as a Scrum team. Bring your Product Owner, Manager, and other stakeholders, too. Each team will need at least one computer (laptop, iPad, or other device with Internet access). You can benefit further (saving time) by each team member having his or her own iPad. Please register in advance at http://www.knowsyknows.com/a/scrumtide (free of charge ― enter your name and Email only, but no credit card information). You can see more information at http://www.scrumknowsy.com.

If you are already committed to making Scrum Knowsy part of your Kaizen program, then have your ScrumMaster sign up for a facilitator account ($US 19 for a one-year license). That means that you’ll be able to establish your team’s play history at the event under expert facilitation.

If you come alone, don’t worry ― we’ll find some friends for you to play with!
Workshop organizer: I’ll need Internet access for everyone.

Scrum Knowsyで認定からカイゼンへ
Scrumは1回認定のハンコをもらえばいいものではなくて、カイゼンし続けるマインドの話です。このワークショップではScrum Knowsyをプレーします。ゲームとはいっても、あなたのチームがScrumよりさらに良いやり方に向かって行動するための助けとなる、真剣なゲームです。一致協力するチーム作りを遊びながら行うために、Scrum Knowsyの使い方を学びましょう。そして、Scrum Knowsyの使い方を知って、Scrumの分野におけるエキスパートとあなた自身を比較し、あなた自身のScrumの進む道を自分のものにしてください。
参加者のみなさんには、スクラムチームとして参加していただきます。プロダクトオーナー、マネージャー、その他のステークホルダーを連れてきてください。各チームには少なくとも1台のコンピューター(ノートPC、iPad、ネットにつながる端末ならなんでも可)が必要です。チームメンバーそれぞれが自分のiPadを持っているとさらに良いでしょう(時短的な意味で)。また、参加者は事前に http://www.knowsyknows.com/a/scrumtide で登録しておいてください(名前とメールアドレスだけでクレジットカード情報は不要、無料です)。詳細は http://www.scrumknowsy.com でご確認ください。
すでにカイゼン活動の半ばでScrum KnowsyをScrum Knowsyをやりかけの人は、あなたのスクラムマスターをファシリテーターアカウント(年間19ドル)にサインアップさせてください。これによって、あなたのチームは、エキスパートによるファシリテーション付きのイベントでプレーした履歴を残すことができるようになります。
1人で参加される方、ご心配なく。一緒にプレーする友だちを見つけてあげます!

[講演者]
James O. Coplien ジム・コプリエン

[質疑応答翻訳サポート]
原田騎郎氏、角征典氏

Day 2

■ Track A (Room A+B+C)

2A-1 Prof. Ikujiro Nonaka 野中郁次郎
10:00-11:30 実践知リーダーシップとアジャイル/スクラム
(90 min.) 〜 イノベーションを生み出し続ける組織に求められるリーダーとは
  イノベーションを生み出し続ける創発的な組織の要件とは、果たしてどのようなものだろうか?80年代の日本企業にあったイノベーティブな文化は、どのように変容してしまったのか?今後、社会をよりよく変えるプロダクトのビジョンを生み出すために、どのようなリーダーシップが必要とされるだろうか?
本講演では、”スクラム” という用語の元になった論文 “The New New Product Development Game” の著者であり、世界を代表するビジネス思想家である野中郁次郎名誉教授から、現代の日本企業に必要とされる、組織・人間・テクノロジーを結びつける賢慮のリーダーシップについて、お話いただきます。

[講演者]
Prof. Ikujiro Nonaka 野中郁次郎
早稲田大学政治経済学部卒業。富士電機製造(株)勤務ののち、カリフォルニア大学経営大学院(バークレー校)にて博士号(Ph.D)を取得。南山大学経営学部教授、防衛大学校教授、一橋大学商学部産業経営研究所長、北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科長、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授を経て現職。カリフォルニア大学(バークレー校)経営大学院ゼロックス知識学特別名誉教授、クレアモント大学大学院ドラッカー・スクール名誉スカラー、早稲田大学特命教授を併任。知識創造理論を世界に広め、ナレッジマネジメントの権威で海外での講演も多数。
主な著書に『組織と市場:組織の環境適合理論』(千倉書房、1974、日経・経済図書文化賞)、『日米企業の経営比較』(共著、日本経済新聞社、1983、組織学会賞)、『失敗の本質』(共著、ダイヤモンド社、1984)、『知識創造の経営』(日本経済新聞社、1990、経営科学文献賞)、『アメリカ海兵隊―非営利組織の自己革新』(中公新書、1995)、『The Knowledge-Creating Company』(共著、Oxford University Press、1995、米国出版社協会経営書部門「ベスト・ブック・オブ・ザ・イヤー」賞)、『イノベーションの本質』(共著、日経BP社、2004年)、『イノベーションの作法』(共著、日本経済新聞出版社、2007年)、『美徳の経営』(共著、NTT出版、2007年)、『Managing Flow: A process Theory of the Knowledge-based Firm』(共著、Palgrave Macmillan、2008年)、『流れを経営する』(共著、東洋経済新報社、2010年)、『イノベーションの知恵』(共著、日経BP社、2010年)、『日本企業にいま大切なこと』(共著、PHP研究所、2011年)、『知識創造経営のプリンシプル』(共著、東洋経済新報社、2012年)など。他に海外、国内ともに多数の論文を発表している。2002年、学術や芸術・文化などの分野で顕著な功績のあった人に贈られる紫綬褒章を受章。また2007年8月には米国の経営学会で一番権威のあるアカデミー・オブ・マネジメントのインターナショナル部門エミネントスカラーに選出。2008年5月のウォールストリートジャーナルでは、「最も影響力のあるビジネス思想家トップ20」に選ばれる。2010年11月には公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた人に贈られる瑞宝中綬章を受章した。

2A-2 Interactive Panel インタラクティブパネル
11:40-12:30 野中郁次郎 x 平鍋健児
(50 min.) 〜 スクラムの源流と優れた組織文化の結節点を探る
  日本のアジャイルソフトウェア開発の普及活動を長年牽引してきた平鍋健児氏に議論に加わっていただき、スクラムの開発者の一人 ジェフサザーランド博士へのインタビュー結果も踏まえながら、アジャイル/スクラムが示唆する優れた組織文化の要件を探っていきます。

2A-3 Shibayama Hironori 柴山 洋徳 / Oyobe Takeo 及部 敬雄
14:00-14:45 Product Ownership 〜 NTTデータと楽天
(45 min.) それぞれの文脈でのサービスづくり、人づくり、チームづくりの取り組み
  日本初となる業界/企業を超えてアジャイル開発手法の導入に共同で取り組む、NTTデータと楽天の取り組みを紹介します。合同研修の取り組みは既に始まっており、2012年10月にProduct Ownershipの権威であるJeff Patton氏を招いてプロダクトオーナー研修を実施しました。「協働」、「Product Ownership」をテーマとして、両社それぞれの文脈での「サービスづくり、人づくり、チームづくり」としての現場へのスクラム導入事例をご紹介します。

[講演者]
柴山 洋徳(Shibayama Hironori)
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
R&Dスペシャリスト/プロジェクトマネージャ。ミドルウェア開発のエンジニア、プロジェクトマネージャを経て、現在は、CCPMの普及展開に従事。近年は、Scrumの全社的な組織導入、グローバルグループ会社への展開およびScrum導入プロジェクトのコーチングなども行っている。

及部 敬雄(Oyobe Takeo)
楽天株式会社 新サービス開発部所属。アプリケーションエンジニア。
楽天社内において比較的規模の小さいサービスを担当し、サービスの開発・運用を担当。2011年よりアジャイル開発系勉強会に参加・運営するようになり、チーム内でもアジャイル開発を推進。
今年はAgile Conference 2012(毎年アメリカで開催されている世界規模のアジャイルカンファレンス)にも参加し、現在は開発チームだけでなくビジネス側やグループを巻き込んだ改善活動・チームビルディングに日々奮闘中。趣味はサッカー、アイドル、サブカルチャー全般。

モデレータ: 川口 恭伸(Yasunobu Kawaguchi)
楽天株式会社 開発アーキテクチャ部所属。Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013実行委員。金融機関向け情報サービス企業に約14年勤務の後、アギレルゴコンサルティングを経て、現職。アジャイル普及活動および社内研修の企画開発に従事。認定スクラムマスター、認定スクラムプロフェッショナル。Jurgen Appelo著『How to Change the World 〜 チェンジマネジメント3.0』を共同で翻訳。

2A-4 Tsubota Tomo 坪田 朋 / Kaise Takeshi 貝瀬 岳史 / Kouzaka Hiroaki 高坂 博昭
15:00-15:45 DeNA流Scrumとcommのチームビルディング
(45 min.) 2012年10月に世界200以上の国と地域でリリースされ、配信直後に国内のダウンロード数トップを記録した、無料通話アプリ「comm」。高品質の通話の実現、多くのスタンプの導入など、スピード感ある開発を実現している、Scrumの手法をコアメンバーが語ります。

[講演者]
【株式会社ディー・エヌ・エー】
坪田 朋(Tsubota Tomo)
自動車工学系の専門学校を卒業後、外資系オンラインゲーム企業、大手ネットサービス企業などを経て、2011年DeNAに中途入社。過去Web系のディレクターとしてキャリアを積み、前職の某ネットサービス企業では、大規模blogサービスを中心にCGM系サービスのプロジェクトマネジメントを担当。現在はソーシャルプラットフォーム事業本部 UXデザイン部の部長を務める。

貝瀬 岳志(Kaise Takeshi)
2007年DeNA入社。mobage,commをはじめとした大規模サービスにおいて、Scrum開発をリード。Scrum導入はDeNA内の多くのプロジェクトへと拡大し始めている。

高坂 博昭(Kouzaka Hiroaki)
2010年DeNA入社。いくつかのプロジェクトをリードし、現在、commのエンジニアリング領域を担当。Scrum開発を推進している。

2A-5 及川喜之 / 池田和幸 / 上野聖
16:00-16:45 Scrum of the suite, by the suite, for the suite
(45 min.)  
  「お客様のために進化」を続けるアスクルが、爆速でお客様への新たな価値を提供しつづけるるために選んだのがアジャイル/スクラムでした。セールスフォース・ドットコム、プライスウォーターハウスクーパース、アスクルの3社が共同で取組んだ事例を3社それぞれの視点でご紹介します。
また、吉羽龍太郎氏をモデレーターに迎えプロジェクト現場担当者から実際の現場での生の声を交えて臨場感ある事例をご紹介します。

[講演者]
株式会社セールスフォース・ドットコム CTO 及川 喜之
アスクル株式会社 e-プラットフォーム・テクノロジー 統括部長 池田 和幸
プライスウォーターハウスクーパース株式会社 Advisory-Consulting, Operations, Senior Manager 上野 聖

[パネルディスカッション]
株式会社セールスフォース・ドットコム リードセールスエンジニア 田中 高山
アスクル株式会社 e-プラットフォーム・テクノロジー プロジェクトマネージャ舘岡 謙太郎
プライスウォーターハウスクーパース株式会社 Advisory-Consulting, Market A&I, Manager 大山 幹也

2A-6 Agile / Scrum Community Lightning Talks
17:00-18:30 コミュニティ ライトニングトークス & 交流会 Presented by Odd-e
(90 min.)  
  [登壇予定コミュニティ]

[司会]
吉岡弘隆 (楽天株式会社 技術理事)

■ Track E (Room E)

2E-3 Masanori Kado 角 征典
14:00-15:40 The New New Product Development with Lean Canvas
(100 min.)  
  プロダクトオーナーの役割を「製品の価値を最大化すること」だと考えているかもしれませんが、それは厳密には正しくありません。本来であれば「新製品」の価値を最大化することでなければいけません。それでは、現代における新しい新製品開発(The New New Product Development)とは何でしょうか?それは、リーンスタートアップをはじめとしたイノベーション創造のムーブメントに他なりません。本セッションでは、リーンシリーズ第1弾『Running Lean』で紹介されている「リーンキャンバス」を使って、プロダクトオーナーが本来考えるべき「新製品の価値」を一緒に学んでいきます。

[講演者]
Masanori Kado 角 征典
ワイクル株式会社取締役プログラマ。産業技術大学院大学情報アーキテクチャ専攻(在学中)。Jeff SutherlandとKen Schwaberによる「スクラムガイド」の翻訳者。最新の翻訳書は『Running Lean』(オライリー・ジャパン)。他にも、『リーダブルコード』、『アジャイルレトロスペクティブズ』、『Clean Coder』、『メタプログラミングRuby』など多数の技術書を翻訳している。

2E-4 Tetsuya Tarumoto 樽本徹也
16:00-18:30 POのための「デザイン思考」ブートキャンプ――2時間で”お財布”を再発明!
(150 min.)  
  トーマス・エジソン、スティーブ・ジョブス、本田宗一郎、盛田昭夫――彼らは皆、偉大な「デザイン思考家」でした。デザイン思考とは風変わりなオブジェを創ることではありません。既存の概念にとらわれず、飛躍的な発想を生むための方法論です。その大原則は「Show, Don’t tell(言葉で説明するよりも実物を見せる)」。そのため、デザイン思考では有り合わせの材料を使って手早く工作(=ダーティ・プロトタイピング)することがとても重視されています。つまり「手を動かしながら考える」のです。

この『お財布プロジェクト』はデザイン思考の学校・米スタンフォード大学d.schoolで開発されたブートキャンプ(新兵訓練)スタイルのスピード感溢れるワークショップです。デザイン思考の基本プロセスとダーティ・プロトタイピング手法を使って、その場で実際にプロダクトを制作します。元々は10週間の教育内容を90分間に圧縮したという超スパルタ方式ですが、今回はファシリテーションとワークシートを改良したロングバージョンでお届けします。

手と頭をフル回転させる2時間。さあ、一緒にイノベーションを起こしましょう!

なお、このワークショップではご自身の財布・小銭入れを中身を含めて見せて頂きます。見られては困るものが財布に入っている場合は、あらかじめ抜き取っておいて下さい。

[講演者]
樽本徹也 Tetsuya Tarumoto
利用品質ラボ代表。アジャイルUCD研究会共同代表。ユーザビリティ工学が専門で特にユーザ調査とユーザビリティ評価の実務経験が豊富。現在はプロのコンサルタントとして、組込みシステムからウェブアプリケーションまで幅広い製品のUX/UI開発に携わっている。また、UX分野における日本屈指のエバンジェリストとして寄稿や講演も多数行っている。著書は『ユーザビリティエンジニアリング』『アジャイル・ユーザビリティ』(オーム社)など。認定人間中心設計専門家、認定スクラムプロダクトオーナー(CSPO)。

■ Track F (Room F)

2F-1  
10:00-13:00 Scrum the next generation
(180 min.)  
  より良いやり方を探し求めてAgile/Scrumにたどり着いたものの、周りの理解が得られない、組織が、契約が……。そんなあなたのための処方箋はどんなコーチでも出してくれません。
本セッションでは、日本のAgile/Scrumを第一線で引っ張っている5人のスピーカーが、ソフトウェア開発に対する思いを力強く語ります。
より本気で実践的な議論と行動を強く願う方には、何かしらのヒントが見つかるはずです。

[サブタイトルおよび講演者]
Emerson Mills エマーソン・ミルズ
エマーソン・ミルズは時にはアジャイルテロリストと呼ばれる規則正しい手法から生まれてくる美しいソフトを愛する。開発歴16年コーチ歴8年を武器にして再びソフト開発業界がその愛を思い出すことに勤める。

「よいフレームワークがあれば十分ですか?」
Kiro Harada 原田 騎郎 株式会社アトラクタ
アジャイルコーチ、ドメインモデラー、サプライチェーンコンサルタント。ソフトな現場・ハードな現場両方をリーン・アジャイルにするお手伝いをしています。

「アジャイルサムライって当たり前になるのかな?」
Nishimura Naoto 西村 直人
2005年より永和システムマネジメントにて現場リーダーとしてアジャイル手法を実践。現在はアジャイルコーチという肩書でお客様の組織や現場をアジャイルにするお手伝いをしている。「スクラム道」主催、書籍「アジャイルサムライ」監訳。

“On My Way To The Timeless Way of Programming”
Shintaro Kakutani 角谷 信太郎
(株)永和システムマネジメント勤務。日本Rubyの会理事。『アジャイルサムライ』、『アジャイルプラクティス』監訳者。『アジャイルな見積りと計画づくり』翻訳者。

「いつまで開発のやり方ばっかり語ってるの?」
Ryutaro Yoshiba 吉羽 龍太郎
Agile Coach / Certified Scrum Professional / CSM / CSPO / Microsoft MVP for Visual Studio ALM. アジャイル開発導入支援、プロセス改善支援が仕事。

2F-3 Tohru Takagi 高木 徹 、Nobuyuki Mitsui 三井 伸行
14:00-14:45 TPS/TMSという源流に学ぶ
(45 min.)  
  アジャイルやリーンに関する翻訳書籍の冒頭に『トヨタに学んだ』・『トヨタを参考にした』といった記述を多く見かけますが、何を学び、何を参考にしているのでしょうか?
本講演ではTPS並びにTMSという世界のモノづくりの源流(神髄)に学ぶことの重要性を解説し、Scrumへの適用について考察いたします。

[講演者]
Tohru Takagi 高木 徹
株式会社豊田マネージメント研究所 副社長
2006年 トヨタ自動車株式会社 e-TOYOTA部に出向

2007年 富士通TPS株式会社 生産革新本部 推進担当部長
2008年 富士通株式会社 自律改善推進室 プロジェクト部長
2009年10月 ㈱豊田マネージメント研究所 副社長

Nobuyuki Mitsui 三井 伸行
株式会社戦略スタッフ・サービス 取締役エグゼクティブコンサルタント
UMTP(UMLモデリング推進協議会の前身であるCBOP(ビジネスオブジェクト推進協議会)立上・運営に参画
情報処理学会委託委員としてSC7/WGに参加(PMBOK)
情報処理学会正会員

2F-4 Michiaki Taniguchi 谷口倫章
15:00-15:45 “Agile Transformation in Big” 大組織でのアジャイル変革
(45 min.)  
アジャイルは成熟し、お試し期間を終えた。いまや多くの企業が企業全体にアジャイルを普及させることに興味を持っている。これまで10年以上に渡り、アジャイルへの変革が注目されているにもかかわらず、大規模な変革が成功したという具体例は極めて少数しかなく、失敗や規模縮小の例は枚挙にいとまがない。成長し続ける大規模アジャイルの実現が求められている。本セッションでは、個別プロジェクトのレベルからプログラムマネジメント(Program Management : プロジェクト群を管理するプロセス) のレベルまで、ソフトウェアのアジリティを実現するためのエンタープライズ・パターンについて議論する。入門レッスンを超えて、具体的な事例を見ていこう。

[講演者]
Michiaki Taniguchi 谷口 倫章

ドイツに住む日本人アジャイリスト。主にヨーロッパでコーチ、コンサルティング、トレーナーとして活動。アギレルゴコンサルティング創業者。同社はプロセスとプロジェクト管理のコンサルティングを提供する会社で、高パフォーマンスの開発組織を作るための、アジャイルプロセスやテクニックを提供している。特に大規模組織にアジャイルのやり方や原則を適用することに関心がある。

2F-5 Technology Talks 技術トークス
16:00-18:30  
(150 min.)  
  スクラムには書かれていない、開発技術について考えます。短いスプリントの間に多くの価値を届けるために技術者として知っておくべき・考えておくべき・身に着けておくべきトピックスについて実践者の考え方を共有していきます。
スクラムを支える”開発チーム”としてどう成長するかのヒント持ち帰りましょう。

[講演者]
和智右桂 (Yukei Wachi) 氏
グロースエクスパートナーズ株式会社 ITアーキテクト
受託開発のプロジェクトリーダーとしてソフトウェア開発に従事しつつ、翻訳や講演を中心としたコミュニティ活動を行っている。
訳書に、『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』(翔泳社、2011年、共訳)、『継続的デリバリー』(アスキー・メディアワークス、2012年、共訳)、『実践テスト駆動開発』(翔泳社、2012年、共訳)がある。

細谷 泰夫 (Yasuo Hosotani) 氏
アジャイルプロセス協議会テスト・レビューWGリーダー
スクラム道関西、XPJUG関西、TFSUGスタッフ
Ultimate Agile Stories編集部
関西を中心にアジャイル開発のコミュニティで活動している。数年前からアジャイル、テストのコミュニティでアジャイルテスティングに議論する場を作る活動をしている。テストコミュニティで探究されているテストプロセス、テスト技法の考え方をアジャイル開発に取り入れ、融合することで、日本発のアジャイルテスティングを発信したいと考えている。
アジャイル同人誌「Ultimate Agile Stories」の企画、編集に携わる他、Agile Tour Osakaオーガナイザ、Agile Japan実行委員としても活動している。

和田 卓人 (Wada Takuto) 氏
タワーズ・クエスト株式会社取締役社長、プログラマ、テスト駆動開発者。
学生時代にソフトウェア工学を学び、オブジェクト指向分析/設計に傾倒する。その後様々な縁に導かれソフトウェアパターンやXPを実践する人たちと出会い、後のテスト駆動開発の誕生を知る。テスト駆動開発に「完璧主義の呪い(完璧な設計を得るまではコードを書けないし良いシステムも出来ないという強迫観念)」を解いてもらってからは、文章を書いたり、講演を行ったり、ハンズオンイベントを開催するなどして、テスト駆動開発を広めようと努力している。今日もグリーンバンド(テスト駆動開発者の証)を左手に着け、テストと共にコードを書いている。
Twitter: @t_wada
Facebook: twada
github: twada

玉川 憲氏 (Tamagawa Ken) 氏
アマゾンデータサービスジャパン株式会社 技術統轄本部 本部長
1976年大阪府生まれ。東京大学工学系大学院機械情報工学科修了。米国カーネギーメロン大学MBA(経営学修士)修了、同大学MSE(ソフトウェア工学修士)修了。
AWSの可能性に魅せられ、2010年に日本市場の立ち上げにエバンジェリストとして参画。2012年より、アーキテクト、トレーニング、コンサル部隊を統括。CDPの発起人。イカとミスチルとAWSをこよなく愛する。普段の趣味は子育て、テニス、フットサル。2013年の目標はトライアスロン完走。
『Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド』『Amazon Web Services クラウドデザインパターン 実装ガイド』『Amazon Web Servicesガイドブック』『アジャイル開発の本質とスケールアップ』他、著作翻訳多数。


特別企画

主催

Scrum Alliance Regional Gathering Tokyo 2013 実行委員会

共催

株式会社翔泳社

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